これからの働き方を考える views@workstyle

メンタルヘルス問題に取り組むママ保健師が働き方を見直していきます!

男性はなぜ育休を取らないのか?

こんにちは。(・∀・)
前回は柴山さんへのインタビューの様子を書かせていただきました。今回は私の夫や周りの男性にインタビューして浮かび上がってきた、男性の育休事情について書きたいと思います。題して「ザ・男性はなぜ育休を取らないのか」(←ザ はいらない気がしますね…)

f:id:vpc:20130830134425j:plain

インタビューを通して、男性が育休を取らない理由に次の3つが挙がってきました。

1、必要性を感じない

2、育休のイメージがわかない

3、仕事への影響

それでは、1つずつ見ていきましょう。



1、必要性を感じない(妻からも要求がない)

男性の約3割が育児休業を取りたいと考えているが、実際の取得率は1.89 %というデータがあります。(※厚生労働省統計一覧より http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-24e-003.pdf )これは、裏を返せば約7割の男性は育児休業を取りたいと積極的には考えていないということになりますね。私が夫に育休について聞いた時も、

「うーん、会社がOKしてくれたら取るけどね…」

というような消極的な答えでした。もっと突っ込むと、

「子供に障害があるとか病気を持ってるとか、大変な状況だったら真剣に考えるけどね。それに、世のお母さん達はみんな、夫の力を借りなくても普通 に子育てしてるでしょ?」

という返答。

つまり“育児休暇を取ってまで、育児を手伝う必要性を感じない”という事ではないでしょうか。

第一子を産んだ時も、第二子を産んだ時も、私は仕事を退職しました。退職した理由は、子供を産んだ後も働き続けられるイメージがわかなかったからです。両親は県外に住んでいますし、夫に仕事を休んで育児を手伝ってもらうなんて、無理だろうなと半ばあきらめていました。しかし、今思えば女性のこういう消極的な姿勢が男性の育休取得率に影響を与えているのかもしれませんね。

2人の子供なのだから男女関係なく共同で育児に参加する事は当然の事なのに、「男性は外で仕事」、「女性は家で家事や育児」という固定観念が未だに存在しています。自分が育った環境や現在の周りの環境によるのかもしれませんが、女性からも、男性にもっと育児に参加して欲しいという要求を出していった方が良いのではないでしょうか。



2、育休のイメージがわかない

周りの男性で育休を取得している人がいないので、育休をどうやって取るのか、期間はどれくらい取れば良いのか、給料は出るのか、育休前に何をしておけばいいのかなど、分からない事が多くて育休のイメージがわかないようです。また、育児休業基本給付金の事や、育児休業者職場復帰給付金の事は知らない人の方が多い様ですね。

実際夫は、

「育休って、何か月も休むんだよね?しかも無給なんでしょ」

と言っていました。

参照:育児休業給付の内容及び支給申請手続きについて
https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/ikuji_kyufu.pdf

そして、まだ育休を取得した方の体験談を聞く機会が少ないこともあって、育休中にどんなことをするのかイメージがわかないという事情もあると思います。



3、仕事への影響

自分が休むことで他の人に仕事がまわり、迷惑がかかる。自分にしかわからない仕事があるから、休むと困る人が沢山出てしまうという不安があるようです。夫は、

「ただでさえ人が足りていない職場なのに、自分が休んだら、仕事がまわらなくなる。白い目で見られる」

と言っていました。
これは考えてみたら、おかしな話だと思います。一人の人間が抜けただけで、まわらなくなる組織は何か問題があるのではないでしょうか。マニュアルを作って伝達するなど、自分が抜ける前に何か対策を取ることはできるはずです。うちの会社でもっとも忙しかったはずの柴山さんが、現在育休中です。これは何を意味しているのか。働く女性が育児休暇を取っているのに、男性は取れないということはないのではないでしょうか。

また、男性に育休を取りたいという希望があっても、そもそも会社に育休の制度がない、制度はあっても仕事への影響から、暗黙の了解で取らないといったこともあるようです。これは社会全体の問題なのかもしれません。「子育て」を社会が支えようという姿勢が足りないのではないでしょうか。制度だけ作っても、それを利用できる雰囲気がなければ、意味がないと思います。

今必要なのは子供を預ける場所ではなく“一緒に子育てをしてくれる存在”だと思います。一番身近にいる夫が、子育ての一番大変な時期にその存在になってくれたら、世のお母さん達は本当に助かるし、心強いと思います。



以上今回は「なぜ男性は育休を取らないのか」について書いてみました。
この3つの理由をクリアできたら、日本人男性の育休取得率は上がるのかもしれませんね。





**********************************

Views(ビューズ)@名駅のホームページ↓↓↓
ビューズ@名駅

ビューポイントコミュニケーションズのホームページ↓↓↓
株式会社ビューポイントコミュニケーションズ

**********************************