社長研修には育休を。 【その2】
みなさん、こんにちは。今回も前回に引き続き、柴山さんとの対談の様子を書きたいと思います!(・∀・)
2、育児休暇に入る前の事前準備
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担当
「今回、育児休暇を取るにあたって、何か事前準備などはされたのですか?」
柴山
「準備したのは(1)決裁権の委譲(2)ワンランク仮昇格制度(3)仕組化の3つかな。
(1)決裁権の委譲
アスクルで注文するものの決裁権や、就業規則のある程度の改定とか、事業所内でやっているグループワークプログラムに関することとか。これまで僕がやっていたことを委譲しておきました。そうしないと、僕がいなくなったらまわりませんから。
(2)ワンランク仮昇格制度
例えば、事務員だった人が事務局長になるなど、ワンランク役職が上がる感じです。仮昇格とは言っていますが、僕が戻ってもそのままで、僕だけ抜ける、と(笑)
(3)仕組化
僕宛に届いた郵便物は、僕の自宅にすぐに送れるように、僕の自宅の宛先が書いてあるレターパックを用意しておきました。それから、ITの活用です。チャットワークのビデオチャットを使用してミーティングや面談、メンバーさんへのキャリアカウンセリングができるように準備してあります。
その他対外的な折衝などを、週に1回程度出勤してやることはあるかもしれませんが、基本的には僕がいなくてもまわるように、仕組みは作ってあります」
担当
「知らないうちに、色々考えてたんですね」
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やはり育児休暇を取るには、事前準備は大切な様です。今はITが普及していますので、自宅から指示を出したり、会社の様子を把握したりすることが 容易に出来るようになっているのではないでしょうか。
3.どうして日本人男性は育児休暇をとらないのか?
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柴山
「担当の旦那さんは、どうして育児休暇とらなかったの?」
担当
「夫に聞いてみたことがあります。“育児休暇とれないの?”って。返ってきた答えは『他の人が取っていないのに自分だけ取れない、自分の仕事が他 の人にまわってしまい迷惑をかけるんじゃないかと思って取れない』ということでした」
柴山
「皆がまだ残っているから自分だけ帰れなくて残業することと一緒かな」
担当
「そうだと思います。上司が残ってたら帰りづらいのと同じように、上司が育児休暇取っていないのに、自分だけ取るなんて言いづらい・・・」
柴山
「じゃあ、僕が育児休暇とったら、うちの男性陣はとりやすくなると思いますか?」
担当
「それはそうだと思いますよ」
柴山
「他にも理由がある気がします。自分の役割がなくなったら落ち込んでしまうから育児休暇を取れない人もいるんじゃないでしょうか」
担当
「自分が会社に戻った時に・・・もう席がなくなっているとか?」
柴山
「それは極端ですけど(笑)なんだったんだろう、起業してから今までの1年10か月は、、、と思ったり。事業をつくっていくフェーズでは自分が必要だったかもしれないけど、現時点ではいらないんじゃないかと思ったり。自分の役割を喪失してしまう感じでしょうか。僕じゃなきゃできない!と思っていたのにいざ戻ってきたら、『いなくてもできました』と言われてしまったりして」
担当
「それは確かにショックかも」
柴山
「僕は全然ショックじゃない。その分他の仕事ができるから。僕がいなければいないで、みんな自分達で何とかすると思いますし」
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育児休暇も残業も、同じような問題なのかもしれません。夫が言っていました、「上層部の意識が変わらなければ、制度が存在していても、それを使おうとする人は現れないんじゃないか」と。つまり、「残業するなよ」と言っている上司が遅くまで残業していたら、部下は帰りにくい。まず上司が残業なしで早く帰る姿勢を見せなければ、説得力が ないということです。育児休暇も、トップがもっと取るようになれば、部下も取りやすくなるのではないかと思います。それは同時に、部下が経営者目線を持って仕事に取り組む、良いキッカケになるかもしれませんね。
4.社長研修には育休を!
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柴山
「もう研修にしたらいいと思うんですよね、育休を。社長には研修がないし」
担当
「社長になるための研修ですか?」
柴山
「そうじゃなくて、社長がやるべき研修。社長は、育休を取った方がいいと思うんです。だって育休取ったら
1)自分がいなくても仕事が回るようになる。
2)戦略や提携など、現場以外の仕事に集中できる。
3)子供を持つ女性社員の気持ちが、分かるようになる。
から良い事ばかりですよ」
担当
「なるほど。『 社長研修には育休を 』って、良いですね」
柴山
「そうそう。『 アルジャーノンには花束を 』的な(笑)」
担当
「それはいい(笑)」
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何となくノリで考え付いたような合言葉ですが、『社長研修には育休を』を本気で推奨していきたいと思います!まずは会社のトップである社長が、育児休暇を取る。
→ 社長が取ったのを見て、他の社員も取るようになる
→ 育児休暇を取る父親が増える
→ 妻の育児負担が減る
→ 育児に前向きになる
→ 子供を作る人が増える
→ 少子化改善。
このような動きが、社会全体へ波及すれば日本全体を動かす原動力になるような気がします。(大きいこと言いました(笑))
以上、今回も、育休に入る前の柴山さんとの対談の様子を書かせていただきました。「社長研修には花束を」・・・・・いや違う(笑)「社長研修には育休を!」をスローガンを日本中に広めていきたいと思います!(・∀・)
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